杜街 diary

仙台・宮城・東北の街歩きと安全・安心に関する雑感

今日の無施錠ニュース:日本は無施錠大国?外国人も狙う/大切に育てた農作物をどう守るか

こんにちは。安全第一、杜街です。

日本の窃盗事案の原因4割は「無施錠」。施錠をするだけで、泥棒の難易度は上がります。無施錠で被害に遭ったニュースから学び「無施錠の根絶」を目指しましょう!

今回も2件を紹介します。

1. 外国人も狙う「無施錠」

news.tv-asahi.co.jp

男は短期ビザで入国し、空き巣を繰り返していたとみられています。
容疑者は先月、渋谷区の住宅に鍵の掛かっていない窓から侵入してブランド物の腕時計やノートパソコンなどを盗んだ疑いが持たれています。
(リンク先 テレ朝ニュースから引用)

外国人でも、泥棒は「無施錠」を狙っています。

外国人による窃盗の手口として、このような記事もありました。

ロシア人窃盗団 手口が巧妙化 「防犯対策万全に」宮城県警が呼び掛け
県警は今月までに、ロシア国籍の男2人を窃盗容疑などで3回逮捕。工場に侵入して自動車用部品などを盗み、県外で売りさばいて いたとみられる。
インターネットで侵入しやすそうな工場を見つけ、実際に下見した上で盗みに入っていた。
河北新報 2018年1月16日から引用)

この「インターネット」とは、恐らく Google マップ等の衛星写真ストリートビューでしょう。「無施錠」までは確認できませんが、地形や建物の構造から「狙いやすさ」を判断できます。国外でターゲットを絞り、日本に入国後 短時間で犯行を実行することも可能な時代です。

また、このようなニュースもありました。

www.nishinippon.co.jp

2人は、宿泊客が財布を室内に置いている就寝中を狙い、廊下でいびきなどに耳を澄まして寝ていることを確認。V字形に曲げた針金のような特殊用具をドア下に差し入れてドアレバーを操作。ホテルの多くがオートロックのため、客室側からはレバーを下げれば鍵が開くことを悪用した。
(リンク先 西日本新聞から引用)

これは厳密にいえば「無施錠」ではないのですが、オートロックがドアの内側から見ると無施錠であることを狙った犯行です。ホテルのドアにはキーチェーンが付いていますので、これを使うことで施錠効果を高めましょう。

なお、ドア下のすき間の意味については、諸説ございます。

hotel756.blog.fc2.com

2. 農作物をどのように守るか

www.news24.jp

「木とか枝を痛めつけないでとってるから、慣れてる人だと思う」
収穫直前のミニトマトがきれいにもぎ取られていることや高価な品種が狙われていることなどから、警察はトマトに精通する人物による犯行の可能性があるとみて捜査しています。
(リンク先 日テレニュース24から引用)

じつは北海道では7月以降、ミニトマトの窃盗が相次いでいます。

www.sanspo.com

ビニールハウスの施錠って、どうなっているのでしょう?ドアに南京錠でしょうか。安い南京錠は、防犯的には無意味です。 YouTube に解錠・破壊方法がたくさん紹介されています。そういう意味では、無施錠に近い状況です。また、ドアを開けなくてもビニールを切断すれば侵入は容易ですし、住居から離れていると犯行に気づきにくい特性もあります。

まずドアについては、南京錠にも頑丈・堅牢な製品がありますので、それを選ぶといいでしょう。また、ドア自体も、壊されないような頑丈なものを設置する必要があります。

また、農地のような広範囲にわたるエリアを守るのは、鍵では難しいです。数年前に各地でサクランボの盗難被害が多発したことがありましたが、すでに対策が講じられ効果を発揮しているところもあるようです。

www.agrinews.co.jp

赤外線センサーの付いた機器を園地に設置し、不審者の侵入を感知するとサイレンと赤色灯などで警告するだけでなく、園主にメールで通知する仕組み。
(リンク先 日本農業新聞から引用)

広範なエリアの防犯には、赤外線アクティブセンサーや断線センサーのように「線」で守る方法、そして監視カメラのように「面」で守る方法が効果を発揮します。それらを設置したうえで「警戒中」と告知することで、さらに抑止効果が高まります。

最近の監視カメラには、画像解析で「映像の変化」があったときにメールなどの警報を発する機能(「モーション検知機能」などと呼ばれています)を持つ製品があります。泥棒などが画面に現れると反応するわけです。(動物にも反応してしまうかもしれませんが。)農地のような動きの少ない場所の監視には効果的かもしれません。