杜街 diary

仙台・宮城・東北の街歩きと安全・安心に関する雑感

山形・女性医師殺害の容疑者逮捕 女性・高齢者のひとり暮らしは「施錠」を徹底して!

こんにちは。仕事柄、防犯意識高い系の杜街です。

東北地方を震撼させた殺人事件の容疑者が逮捕されました。容疑者が国立大学生であったことも、メディアがセンセーショナルに伝えています。

しかし、私が気になったのは、このニュース。

www3.nhk.or.jp

一部、私の憶測もありますが、ニュースを見て私が感じたことを書きます。

1. 被害者宅は「無施錠」だった?

NHKのニュース番組「おはよう日本」では詳しい犯人の動きもアニメーションで放送されたのですが、犯人と思われる人物の動きは以下のとおりです。

  • マンションの通路を移動しながら複数のドアの前で立ち止まる。
  • 被害者宅のドアを開け、中の様子をうかがうものの、一旦立ち去る。
  • 再度、被害者宅のドアを開け、押し入る。

この様子を見て思ったのは、おそらく犯人は「鍵の開いているドアを探していた」のだろう、ということです。たまたま無施錠だった被害者宅に押し入って犯行に及んだのではないかと思います。「容疑者は被害者と接点が無かった」と報道されていることから、容疑者が合鍵を持っていなかったこともうかがい知れます。

この事件が起きた直後は、「鍵はこじ開けられていなかった」とも報じられていたので、被害者の関係者による犯行かと思っていましたが、上記のことから「接点の無い者による偶発的な犯罪」であった可能性が高くなったと思います。

2. 「無施錠」の危険性

ニュースでは「この日の被害者は親睦会から帰宅」と報じられていたことから、酔った状態で施錠を忘れてしまったのかもしれません。

「無施錠」と犯罪の関係は、根深いものがあります。日本の窃盗事件の4割超は「無施錠」のドア・窓から侵入しているのです。大切なことなので赤で書きました。泥棒にとって最もリスクが低く、しかも日本は無施錠が多い。泥棒に教科書があるとしたら、最初のページに「無施錠を狙え」と書かれるはずです。

特に山形県は、こんなお国柄。

mainichi.jp

まとめ

住宅にとって鍵は「物理的防御」の根幹です。今回の事件は、施錠を確実にしていれば防げたような気がしてなりません。

正面玄関のみならず、犯罪のプロは小さな窓の無施錠も見逃しません。皆さんも今日から鍵への意識を高めてくださいね。

なお警察庁においては、啓蒙活動にはぜひ「オバチャーン」を活用していただきたい。


オバチャーン「夜道は☆ダンスフロア」Obachaaan "Dancing on the Midnight Road"

追記

上記の文章は朝に作成しましたが、夜のニュース番組によると警察も無施錠の可能性を指摘しているようです。